2016年12月 ARCHIVE

エチオピア ナチュラル ウォテ・ウォッシングステーション

エチオピアのニュークロップ(新豆)が入荷しました。
エチオピアには大きな農園はほとんどなく、ステーション単位での入荷となります。周辺の小農家(家の裏庭程度の規模)がステーションにコーヒーチェリーを持ち込んだり回収業者に売って換金するしくみ。そのため精製所ごとに味わいが異なりどこのステーションのものを使用するかがポイントとなります。

今回のウォテ・ウォッシングステーションはエチオピアの一大生産地イルガチェフェ村を6kmほど南下した地区にあり、近隣のステーションの中でも1、2を争う程の素晴らしいコーヒーを毎年生産しています。今回は収穫したコーヒーチェリーの果肉を付けたまま乾燥させて作るナチュラル精製のものです。果肉に含まれる糖質が発酵し、独特の甘い香りや酸味をもったコーヒーに仕上がります。

今回のウォテ・ナチュラルはブルーベリーやカシスのような甘い香りで初めて飲む方は少し驚かれると思います。同時に販売しているエチオピア ウォッシュト精製のものと飲み比べると面白いかもしれません。また、エチオピアは焙煎してから3〜4日するとより香りが強くなりますのでお手元に届いてから少し置いて飲むのもおすすめです。

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東チモール レテフォホ村 ロダン集落

東チモールのニュークロップ(新豆)が入荷しました。
あまり馴染みのない産地かと思いますが、NPO法人のピースウィンズジャパンが紛争で困窮した生産者の支援を目的に2003年から本格的に生産を始めました。日本のコーヒー関係者が現地で技術指導を行なうなど積極的な取り組みが実を結び、今ではスペシャルティコーヒーと肩を並べる素晴らしいコーヒーを生産するに至っています。

品種は香味の優れたティピカ系の希少な在来種。
こうした品種は往々にして病気に弱く他品種に植え替えられ世界的には減少傾向にあります。それが残っているのも東チモールの良さの一つです。

生産地のレテフォホ村には5〜50世帯が集まった小さな集落が点在しており、集落ごとに豆を集めてコーヒーが生産されています。今回はロダンと呼ばれる5世帯ほどの小さな集落のものです。

小規模の為か、丁寧に作られた事がわかる雑味のないクリーンな味わいに仕上がっています。主張し過ぎない心地よい酸味とほどほどのコク、かすかな若草のニュアンスは、現在同時に販売しているパプアニューギニアにも通じるフレッシュな香味です。成長著しい東チモールの旬の味をお楽しみ下さい。

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パプアニューギニア ワギバレー・ギガバ農園

希少な品種が残るパプアニューギニアが初登場です。
ティピカというコーヒーの原種に近い品種が残っている貴重な産地で、知名度は低いですが1900年代初期頃からすでにコーヒー栽培が行なわれています。病害虫に弱く生産性も悪いため世界的に植え替えが進み姿を消しつつあるティピカですが、他品種には無い透明感のある柔らかな酸味とマイルドで滑らかな質感が素晴らしく、大切に残していきたい品種です。

ギガバ農園は同国最大の生産地ワギバレーにあり、周辺は4000m級の山々が連なっています。今回はティピカ100%、通常1回程度の精製の工程を複数回おこなってもらった特別な仕立てです。
香味はとにかくクリーンでマイルド。
フルーティなタイプではありませんが青草の様な香りと程よいコクの優しい味わいです。ぜひお試し下さい。

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