エルサルバドル エル・オルビド農地

中米、エルサルバドルからブルボン(品種)が入荷しました。
エルサルバドルは、同国で開発された大粒の品種"パカマラ"の産地として近年、世界的にも人気のある産地です。
今回入荷したのはグァテマラなど中米の主力品種の一つである"ブルボン"のもの。パカマラはあまり深いローストに向きませんが、ブルボンは浅目から深炒りまで幅広く耐えられ、重すぎないボディ感(コク、粘性)とクセの少ない香味で非常に飲み易いのが特徴です。

エル・オルビド農地は1887年から栽培の歴史があり、樹齢も50年以上の古木が多く存在します。
所有者のキョネス 一家は中規模の農園として大口商社向けの商品を作っていましたが、農地に適さない栽培方法を強いられ買取価格にも疑問を感じ、自らスペシャルティコーヒー市場への転換を選びました。土壌の分析から始まり、完熟豆のみの収穫を徹底的にピッカー(収穫をする季節労働者)に指導するなど、方針転換後の数々の取り組みで品質は飛躍的に向上。今では生産量の50%をスペシャルティコーヒーとして流通させるまでになっています。

フルーティな酸味からくる華やかな香りがあり、柔らかな口当たりですが割としっかりとコクがあります。
春風のように爽やかに飲んでいただけるこの時期にぴったりなコーヒーです。ぜひお試し下さい。

IMG_0686.JPG